
スタッフさんから「間近でじっくり見られるほうがいい」とのアドバイスを受け、仏間から床の間へ移動しました。

お越しくださったのは今年の2月のこと。秋田先生と一緒にお越しは我がココロのアニキ、関西木工界にこの人アリの 賀來寿史さん です。
2006年に開催されたデザインの勉強会の先生が秋田先生で、主催者が賀來さんだったのでもう10年以上もお付き合いさせていただいています。
お二人とも本当にご多忙の中、遠いところまでお越しくださいました。
近況報告もそこそこに、プレゼントとして茅葺きの絵を描いてくださることに。
「どんな大きさの紙にでも描きますよ」とのことだったので、家にある一番大きな画用紙をお渡ししました。
こういう時に遠慮すると、後でじんわり後悔しますからね。も、どーんと厚かましく。

絵を描いておられる姿が絵になります。

和気あいあいとおしゃべりしながらも、手は迷うことなく動き続けます。

完成品といっしょにパチリ。
この絵について先日、秋田先生がFacebook上でこのように書かれていました。
『絵一つとっても「詳細に描くと」相手の想像する意欲を奪ってしまいます。…大事な部分を相手の為に取っておく。するべきは無意識にその方向に進むようなささやかなガイドを作る事』
描かれた茅葺き屋根の大胆な余白こそが、観た人が鑑賞後にじんわりと感じる余韻になっているんだなぁと思いました。
また、それを余白という引き算で表現されるところに秋田先生の仕事ぶり・生き方の余裕が感じられて、改めて学ばせていただきました。
みなさんも はなとね へお越しの際はぜひご覧ください。
秋田先生、この度はありがとうございました。